北の果てであいましょう

2003年 、30歳のある夜に脳出血(右脳被殻出血)を発症。後遺症で左半身不随(片麻痺)の重度障害者となってもそれなりに続く「フツーな日々」をしれっと綴っていきます。

FMで流れていたのは、「風のシルエット」。

夜札幌の夜風はすでに秋。

気づいたら9月です。

7月末に実家帰って来ました。

私が秋田に行ってまずやることは、かつてリハビリにいそしんだ病院を訪れることです。

車椅子でびくびくしながらなんとか通り、

杖+装具でなんとか歩けるようになってからは

ストプウオッチを手に巻きで一秒でもタイムを縮めようと何度何度も歩いたコースです・・・。

歩いた歩いた

かたつむりだらけでした・・・。

ゴールです。

絶望の中、ただただもがいていたころ、

「無理すると麻痺が強くなる」

「あせってもしょうがない」

というしたり顔の病院の人々(患者も医療側も)にムカついた私が歯を食いしばって歩いていたのが見えるようです。

* * *

すこしくどいお話を・・・・。

このコースにたっていつも思い浮かべてしまう、2003年の私。

さて・・・・現在の私をみて、なんと言うでしょうか。

「何年たってもお前さんの左腕は、相変わらずまったくかい?装具はとれないのかい?」

「だね。」

「もう「受容」かい?教科書どおりだね。」(※)

過去の自分が絶望しないように、生きているつもりではありますが・・・。

年々数分単位でコースレコードは更新され、所要時間はいまや、当時の半分となりました。

でも、03年の私は許してくれないでしょう。

いくらか余裕が出来ましたが、あのギラギラとした熱意は、いまも痛みともつかぬかたちでざっくりと心に残っています。

「手はまったく抜いていないんだけどねえ。」と私はつぶやきます。

でも、03年の私は首を絶対にタテにふってはくれません。

・・・・・先はまだまだ長いようです。

 

 

※当時の私はリハビリの教科書を借りて読んでいたものです・・・。

あらゆる不勉強なやつらにむかついて・・・・嫌な患者ねえ~(´Д`)アアッツ