北の果てであいましょう

2003年 、30歳のある夜に脳出血(右脳被殻出血)を発症。後遺症で左半身不随(片麻痺)の重度障害者となってもそれなりに続く「フツーな日々」をしれっと綴っていきます。

「やる気」の有無(ありなし)

三畳のささやかな書斎を整理していたところ、

筒井康隆の「文学部唯野教授」が出てきました。

匿名係長只野仁ではなく匿名作家の唯野仁教授のおはなしです。

10年以上まえ…。大学生のころか買ったまま、ただただ放置されていたこの本、

土日で一気に読みきってしまいました。下品で悪趣味。それでも、わたしには高尚で

とっても面白かったです。

「狂気の歴史」を万引きしたなどというミュージシャンの話に心躍らせた学生さん…。

あたりにおすすめかと。(90年代の学生で渋谷系が好きだった人あたりはおすすめかも(?))

さてさて、内容は「大学内の人間関係」をブラックジョークたっぷりで描いた物語と

受験所「実況中継シリーズ」よろしく口語調の文芸批評の入門講座の合わせ技といったところ。

学生時には物語の冒頭と終わりだけ読んだらしく、途中でオチを思い出しました。

学生当時はちょこまか読んで放りだしたのに、なんで今は楽しくよめたのか…?

やるきのありなし、かしらん…。

うーむ。

そんでもって、「文学部唯野教授のサブテキスト」という本も買っていたのを思い出し、引っ張り出したらもう劣化しまくりで茶色に…(´Д`)くしゃみでそう…。

しっかりとほこりををはらって読もう…。

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)/筒井 康隆

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