北の果てであいましょう

2003年 、30歳のある夜に脳出血(右脳被殻出血)を発症。後遺症で左半身不随(片麻痺)の重度障害者となってもそれなりに続く「フツーな日々」をしれっと綴っていきます。

「復権」の主役は

私は週に2、3回郊外にリハビリ通院しています。

患者は老若男女。闘うべき障害もさまざまです。

あいてて・・・なんてOT・PTの治療 を受けるたびにふと思い出すのが

急成期の入院中・社会復帰も見えなかった頃の自分。

あっという間に回復していく人。(かなり年上)

世界一頑張ってるつもりでもままならぬわが身。

虚しくなったことも多々。

当時はせめて、自分より障害の重い人を見て絶対に安心しないように、と

いつもいつも言い聞かせていました。

他人様の病気の軽重を気にするのは、病人の考え方だと思っていたからです。

・・・・・まあ、そんなことを言い聞かせなければいけない余裕のなさこそ、

まさに病人そのものだったといえます。

昔の自分を正当化するみたいでアレなのですが、

もし、みなさんの周囲に

「私はは重い」「あの人は良い・・・」とか、

少々後ろ向きの患者さんがいたら、

ほんのすこし見える辛さも察してあげて下さい。

本人以外が治療の主役となりえないからこその

「復権」<リハビリテーション>。

主役が舞台に出ない限り、

幕はあがりません。

頑張れ、と他の人に背中を突かれ舞台に出されても、

主役に良い演技が出来っこありません。

でも正直いうと、私は後ろ向きにならずに、

もっと「生きる」べきだと思いますけどね・・・。

障害も、社会状況も、闘うべき理由も、さまざまだけど・・・・。