「復権」の主役は
私は週に2、3回郊外にリハビリ通院しています。
患者は老若男女。闘うべき障害もさまざまです。
あいてて・・・なんてOT・PTの治療 を受けるたびにふと思い出すのが
急成期の入院中・社会復帰も見えなかった頃の自分。
あっという間に回復していく人。(かなり年上)
世界一頑張ってるつもりでもままならぬわが身。
虚しくなったことも多々。
当時はせめて、自分より障害の重い人を見て絶対に安心しないように、と
いつもいつも言い聞かせていました。
他人様の病気の軽重を気にするのは、病人の考え方だと思っていたからです。
・・・・・まあ、そんなことを言い聞かせなければいけない余裕のなさこそ、
まさに病人そのものだったといえます。
昔の自分を正当化するみたいでアレなのですが、
もし、みなさんの周囲に
「私はは重い」「あの人は良い・・・」とか、
少々後ろ向きの患者さんがいたら、
ほんのすこし見える辛さも察してあげて下さい。
本人以外が治療の主役となりえないからこその
「復権」<リハビリテーション>。
主役が舞台に出ない限り、
幕はあがりません。
頑張れ、と他の人に背中を突かれ舞台に出されても、
主役に良い演技が出来っこありません。
でも正直いうと、私は後ろ向きにならずに、
もっと「生きる」べきだと思いますけどね・・・。
障害も、社会状況も、闘うべき理由も、さまざまだけど・・・・。