北の果てであいましょう

2003年 、30歳のある夜に脳出血(右脳被殻出血)を発症。後遺症で左半身不随(片麻痺)の重度障害者となってもそれなりに続く「フツーな日々」をしれっと綴っていきます。

週末強行軍 ~アンコールワット編6~最もバリアフルな階段

06年11月18日(土)

前日、チェックイン後ホテルのレストランでご飯をたべてビールを飲んで

すぐ寝たわたくし。(クーラーかけっぱなし)

カーテンを開けると、外は8時とは思えない日差し。

サリナホテルの朝

おいおい・・・。おととい、札幌は雪だったのに・・・。(´Д`)

朝食バイキングをがつりとうすませると、さあ出発です。

国内王手旅行会社のツアーですと一人旅は高くなるのと、

いわゆる「ご一行様」に歩行速度等で気を使いたくなかったので、

地球の歩き方」に広告のあった(我ながら安易。)ハッピースマイルツアー

申し込みました。

王手会社のツアーよりは割高ではありますが、一人一人に車・ガイドがつくので、

障害者の方でカンボジアに旅行しようという方には、おすすめだと思います。

以下の旅行記ですが、ガイドさんにたくさん聞いた歴史文化に関する記載は省きます。

みなさん、ガイドブックだけでも見てみてください・・・。

* * *

くらくらしそうな日差しの中、ホテルの外にハイエースが。

「チョムリアップ・スオ」(こんにちは・おはようほか挨拶用)

シェムリアップ市内

とかいいつつ乗り込んで超バリアフルな市内を抜けアンコール・トム へ。

アンコールトム

城郭の南大門。観光客・物売り・ほかでごったがえしていますが、バリア的にはただの道です。

続いてバイヨン 遺跡へ。正直、ここは遺跡の中でも特に印象に残っています。

早速ぼこぼこのバリアフル・ワールド。

でこぼこです。 レリーフ

さすがに初日。私のガイドさん「ダイジョウブ?」を連発していました。でもすごいわ・・・。

ぐりぐり回廊をすすむと・・・・・。

写真だと角度がわかりませんが、はしごの様な階段が(´Д`)!!

はしご?

うーん。のぼりました。

汗だらだら。でも上りきると上の階には良い風が吹いていました。

他のガイドの女性が

「上れてよかったね、天国ですよ」と

流暢な日本語で声をかけてくれました。

微笑む石像。この旅行、もうコレで相当満足しました。(今年の年賀状の写真はココです。)

バイヨン バイヨン・ロング

さあさくさく次、とはいきません。

カンボジアでは暑すぎる昼の2時間はみんな昼休みです。

レストランで昼食&ビール。

ホテルで涼み、午後はアンコールワット です。うつくしかです。

アンコールワット

石畳のデコボコさ。人混み。物売りの子供たち。これらバリアフル3点セットはとりあえずおいておいて、

(なぜなら全部そうだからです。)

第3回廊までグリグリすすみました。

しかし、「神々の世界」といわれる最上階に至る最後の階段は

絶壁でした。

アンコールワット

横からみると

ここまできてあきらめたくなかったのですが、のぼるのは

・・・・・無謀っ・・・・。

私のガイドさんも「ムリ・ノボレナイ」を連発。

自己責任

無念をのこして、この日は終了。

片麻痺障害者の移動能力は単純に「身体的機能」のみでは決まらず、

動線や体の処し方の判断でかなり差がでます。

この場合、階段に背を持たれかけるように上れば可能かと思いましたが、

言葉が通じないということ。

医療体制の劣悪さ。

あまりの人の多さ。

この3点を鑑みてやめました。

いや・・・・ビビッたかな?

とにもかくにも、美しい。そして歩きにくい・・。